全日本マイクロマウス大会の感想、反省、今後の展望

お久しぶりです。R.K.です。

 

「次のブログは全日本大会後になると思います...」

と約2ヶ月前に書いていたようですが、今回はそれ通りになりました。

 

ひとまず学生大会からの記録と今後の展望を書き残そうと思い、この記事を書くことにしました。書くことは以下の通りです。

 

 

大会の感想

結果から言うと今回はとりあえずDCマウスは2マス分直進して、バックして帰って来ました。前回の学生大会(台形加速をとりあえずやらせて、スタートした)と比べるととりあえずエンコーダとジャイロの調整と壁制御の初期の初期は大方調整できた、という感じです。本当は、探索を実装させていたので、デバックができた上で、1つ1つの動作がしっかり調整できていれば、探索できるはずだったのですが、PID制御をソースコード上で使いこなせておらず、調整不足でした。全日本の場にも関わらず、本当に申し訳ありませんでした。卒論シーズンがあったというものの、年末年始に作業をすべきでした。本気で1日、2日+してやっていたら探索できる可能性はあったのではないかと思っていましたが、大会前日にしろめ先輩にとんでもないミスをご指摘いただいたので、初めてのDCマウス作成にあたっての今の力量で考えると、おそらくどう頑張っても間に合うスケジュール感ではなかったかなと思います。非常に面目ないです。感想は以上です。

 

全日本。大会までやってきたこと、反省

前回の学生大会からざっくり月毎にやってきたことを列挙します。(基本卒論でほぼ手をつけられていなかったです。()内はマウスと関係ないことなので気にしないでください。)

  • 月 マウス予定(本業とマウス以外での活動)
  • 12月 
    • 予定:
      • PID制御、FF制御、探索(研究メガしんどい、他課外活動でお世話になった研究室の先輩への恩返し開発)
    • 現実:
      • ~12/23 エンコーダの値がおかしい→型を変えたりTIMが重複しないように空中配線で対処
      • 12/24~ P制御からログ取りを永遠に行う
      • (研究メガしんどい、他課外活動でお世話になった研究室の先輩への恩返し開発メガしんどい)
  • 1月
    • 予定:最短をとりあえず走らせてみたい、機械、回路の再発注(研究ギガしんどい、他課外活動でお世話になった研究室の先輩への恩返し開発)
    • 現実:
      • ~1/6:進捗なし()
      • 1/7~:進捗なし(研究ギガしんどい、他課外活動でお世話になった研究室の先輩への恩返し開発、マウスやる余裕がなく、絶望する)
  • 2月
    • 予定:再発注機体作成、ペリフェラル、探索、制御、(研究テラしんどい、他課外活動でお世話になった研究室の先輩への恩返し開発)
    • 現実:
      • ~2/12:進捗なし(研究エクサしんどい。マウスどころではない)
      • 2/13:研究から一旦解放される。当時の状況を整理、機体は再発注どころでではなく、そのままソフト面で対応することに
      • 2/14.15:一時的な精神と時の部屋環境を手に入れ、もりもり開発。一徹後に速度が定速区間、原則区間で追従していないことを受けて、モタドラの使い方が違うことをこみさんから指摘される。(ここでやっと正式な台形加速が完成した。自分で気づけよという感じですが、データシート読み落としてましたね。。)
      • 2/16.17:さらなる精神と時の部屋で追い込みをかけることに。超信地旋回が全くできない。全くジャイロが追従していないのに気まぐれでやってみたスラロームがなぜかうまくいく(某動画)。徹夜後に大会会場でしろめ先輩にジャイロの値がおかしいことを指摘いただき、ジャイロの設定方法に問題があることに気づく。朝のスラロームは、もどきだと発覚する。
      • 2/17.18:さらなる精神と時の部屋で追い込みをかけることに。色々と改善策を教わったものの、超信地旋回が全くうまくいかない(4輪なので、ある程度機体が動かないとうまくその場で回れない)。ほとんどそれで時間を費やす(4時間くらい)。流石にこれではやばいと思い、気まぐれで壁制御やら色々実装してみる。徹夜後の大会会場にてとりあえずそれっぽい動きができるようにゴリ押しでコードを書く。ステッパーの探索コードを昼休みに実装する。全く小さい迷路で試す余裕はほとんどなく、本番を迎える(結果は先述の通り)

このようにマウス10則を大幅に逸れるような開発をしたために大会当日は酷い有様になってしまいました。関係者の皆様には大変ご迷惑をおかけしました。

 

DCペリフェラルでやったことと、トラブルシューティング

12月から2月18日までにやったきたことと、トラブルシューティングについて簡単に記載します。これからDC始める人には参考になるかもしれません。ちなみにほとんどXで投稿した内容なので知っている人はぜひ読み飛ばしてください。

12月
  • エンコーダの値がおかしい
    • TIMの配線を見直した。
      • →元々TIM1の二つのチャンネルをエンコーダとして、残り二つをモータ用で利用しようと考えていましたが、後になって、エンコーダモードでは、チャンネルを2分割して使うことはできないようなことを察したので、エンコーダはそのままで、モータはTIM8に変更しました。
      • これにより、プリント基板上では、モータとTIM1の二つのチャンネル(元々は、エンコーダモードのチャンネルとは別とみなしていました)は繋がっている状態になっていたように思われます。
      • なので、モータとTIM1を完全に別離させるために、プリント基板上のパターンを削って、モタドラの足とTIM8のピンをポリウレタン線で空中配線させる形で対応しました。
1月
  • 速度追従の立ち上がりからおかしい+左右でタイヤの回転が違う気がする
    • エンコーダの仕様がやはり表記と違った模様
      • →割る値を調整してそこそこ同じくらいにはなった
    •  完全にタイヤの回転が同じになることはなく、メカの問題と疑う
      • 実はモータとマイコンが若干干渉していて、片方のモータが数°傾いているような感じになっていました。されどデコピンをさせると左右差がそれほどないような感じで走るので部員からは問題ないという指摘をもらい、再発注せずにそのまま使用し続けることに。
  • 台形加速の定速区間、減速区間が全く速度追従しない

    台形加速の速度追従がうまくできていない様子
    • 基板裏のピンの足が若干地面と擦れており、摩擦になっていた
      • →切り落とし+カプトンテープでピン足の部分をカバー
    •  モタドラの使用方法が違った 
    •  

      モタドラの仕様

      • 減速する(dutyが負になる時)には入力として、モードを逆転にしなければならないことを把握できておらず、それを対応して大幅改善
  • 超信地旋回できない
    • まず、重心速度が0になるようにする、という要素を最初に考えていなかった。
    • ハードの特性(4輪、回転の中心はちょうどモータの中心あたり)的に回転しづらい
      • →角スベールをつけて回転しやすくした(しろめ先輩対応)
      • →タイヤを緩めて回転しやすくした
      • →ジャイロの設定方法が違った(しろめ先輩対応、致命的)
        • 某Sora's activityのgyro configの書き込み方(速度の部分)が他の部員と違っていた。これは正直合っているのか未だに確信していないです。とりあえず他の部員と同じジャイロ値が取得できるようになったのでいいか、という感じ
      • →ジャイロの角速度からタイヤのヨー角速度に変換する電圧計算が違っていた
      • →以上を調整しても、やはり回転しづらさは少し残ってしまった+一度重心位置が変わらないとうまく回転できないとわかった(スラロームっぽい動きはできる)ので、回転する前に移動する動作を大会当日ゴリ押しで入れて対応することに
      • ※つまりいまだに正式な超信地旋回はできていません。もはや正式な超信地旋回は無理なのでは?と思っています。
  • 2マス進むとバック(+暴走する)
    • まだ未解決ですが、おそらく、IとDの制御量を動作の間で初期化していないが故に余計な制御量が動作の間に入り込んでしまったのでは?(こみさん指摘)
  • 壁制御がうまくいっておらず、壁が空いていると吸い込まれる
    • 壁制御用のゲインの調整不足ですかね。。あとは機体の速度が遅いような気もするので対応予定(どちらかの壁によっているところからマスの中心に戻る動作は問題なくできる)
    • あとはセンサー位置がステッパーの時と比べて違うのもあるかもしれません

以上です。ダラダラと書いてしまい、申し訳ないです。ログとして残しておきます。

 

研究と他の課外活動との兼ね合いもあるので、現実的なマイルストーン的には、今大会までに探索以前の各動作ができたところまでは最低限行きたかったのですが、データシート読み込み、センサー系の使い方やPID制御に関する知識が不足していたりして、かなり時間がかかったことでなかなか進みませんでした。DC初心者なので年末開発すべきでした。

とはいえ、もうどうしようもない!というほど現在の基板がやばいわけではない+部員や先輩方に指摘いただいて探索まではこの基板で何とかならないかなあと思ったりしています。これを糧に今後も苦しみながら作っていきたい思います。

 

大雑把な今後の開発計画

  • 月 マウス予定(本業とマウス以外での活動)
  • 2月~3月 PID制御、FF制御、探索(大学院での研究の準備等、他課外活動開発)
  • ※3月のOOEDO、6月ごろのDENSOあたり目標に調整はしていこうかなと

終わりに

大会運営をしてくださった皆様、そして、一緒に大会に出場した皆様、ありがとうございました!!来年の全日本大会も無事に出場できたら嬉しいです。(前回のブログでも記載の通り、来年度からは本業の拠点が変わるので、調整に苦労する未来が見える、、。新作とか考えられるレベルではない。。)

今後挑戦していきたいのは、次年度から取り組む研究が機械学習系、協調制御のようなものになるので、探索だとか、新競技のシステムあたりに繋がるようなことができたらいいなあと思っていたりします。ひとまず、探索系に関しては、こみさんが使っていた探索シミュレーター的なものを利用したりしていきたいと思っています。

創造神が開発されている新競技の機体の方はどんどん改良が進んできていて、現実味を帯びてきたような気がします。個人的には、小さいワインセラーみたいな雰囲気で趣を感じます。機体を入れるケースもキラキラ光っていてデザイン凝ってるな〜という気がします。

 

次のブログは未定です。新年度の予定がまだ全くわからないので取り急ぎマウス合宿あたりを努力目標とさせていただきます。読んでいただき、ありがとうございました。

全日本学生マイクロマウス大会の感想、反省、今後の展望

お久しぶりです。R.K.です。

 

「次からは念願のDCマウス設計について書ければ、と思います。」

と今年の2月に書きながら結局書かないでいました。というのも、自分の機械設計、回路設計に欠陥があると後々まずいだろうと思い、ちゃんと走らせて走る保証ができてから書いた方がいいと思い、また開発に余裕がなさすぎて、まともに反省記事書くことができず、今に至ります。(言い訳)

代わりに頻繁にXで進捗を報告してきたつもりなので、大目に見てください、、、。

 

次の全日本大会に向けてマイルストーンということで一旦、記録を今後のスケジュールを書き残そうと思い、この記事を書くことにしました。書くことは以下の通りです。

 

 

大会の感想

結果から言うと今回はとりあえずDCマウスはちょっと直進しました。前回の東日本(ジャイロ、モタドラ、エンコーダ、センサー無しでデコピンさせてスタートした)と比べるととりあえずペリフェラルは大方チェックできた、という感じです。本当は、走らせて探索をさせたかったのですが、全然計画通り進まないですね。悔しい。感想は以上です。

 

学生大会までやってきたこと、反省

前回の全日本からだいぶ投稿してなかったのでざっくり月毎にやってきたことを列挙します。(基本Xに投稿してきたことを振り返っているだけです。()内はマウスと関係ないことなので気にしないでください。)

  • 月 マウス進捗(本業とマウス以外での活動)
  • 2~5月 機械設計(他課外活動で地獄状態)
  • 6月 マウス合宿に行っただけ(他課外活動が終了する)
  • 7~8月 マウス進捗0(研究と進路関係に全振り)
  • 9月 マウス進捗0(他課外活動が一旦落ち着く)
  • 10月 機械発注、回路設計、発注、基板到着、DC開始、ステッパーで切符を得るための帰り探索と最短をやってみる(研究そこそこしんどい)
  • 11月 DCペリフェラル、中部地区でDC棄権、ステッパーで切符ゲット()、DCペリフェラル(研究しんどい)
  • 12月 DCペリフェラル、台形加速もどき爆誕(12/10)(研究メガしんどい)

 

DCペリフェラルでやったことと、トラブルシューティング

10月から12月10日までにやったきたことと、トラブルシューティングについて簡単に記載します。これからDC始める人には参考になるかもしれません。ちなみにXで投稿した内容なので知っている人はぜひ読み飛ばしてください。

10月
  • 基板とモータマウントの接続部分を取り付ける際に、基板の矩形穴の直角の角がエンドミルの切削関係か何かで丸みを帯びていたため入らない
    • →3Dプリント品側をやすって入れられるようにした。
    • (本当は基板外形設計の段階で角にあえて丸穴を作って余計に削らせるべきです。)
  • 横スライドスイッチを付けても付けなくても電源がONになる
    • 横スライドスイッチの金属部分が基板のパターンと接触していた
    • →横スライドスイッチを少し浮かせて付けることで解決
  • マイコン書き込めない
    • →最もな原因は90°つける角度を間違えていたこと。ノリで文字がこうやって書いてあるからデータシートに記載されている向きで付けよう、と思ってはいけない。1番ピンの●マークのようなものを頼りにつけること。傾いていて変だなあ、という感覚になる方がたぶん正解です。これで2週間つぶれました。(ちなみに90°間違えて書き込もうとすると、入力されていけないところに電源回りから来た電圧が入力されて即死する原因となるのでこれだけは本当に気を付けるべき)
    • →もしマイコンを一度ヒートガンではずす必要ができたときは、基板表面をはんだ吸い取り線、アルコール等ではんだ付けの痕をきれいにするべき。ヒートガンで溶けた分、はんだが変なところに残っていたりして、導通する可能性がある(自分は導通した、これが書き込めない副次的な原因となりうる?)
11月
  • ジャイロ読み込めていない
    • 読み込めない場合はエラーを吐き続けるようにするコードのループを一旦外すと、ジャイロの値自体は読み込めていた。エラーを吐く原因は、冒頭のレジスタ読み込みが1回だけだとうまくいっていなかったからだった。読み込めなかった後にもう一度読み込もうとすれば無事にできた
  • モータコネクタとマイコン書き込みピンが干渉する
    • マイコン書き込みピンを長いピンヘッダに取り換えてなんとか解決
  • モータがTIMの設定で回らない
    • →モタドラの仕様でコードがかなり変わる。RTさんのブログを読んで解決。
  • モータの確認したあと、ジャイロが読めなくなっていた
    • →モタドラのはんだ付けの時にジャイロ(3V3がつながっておらず、ポリウレタン線でモタドラの3V3のパターンに繋げていた)につなげるポリウレタン線が接続不良になっていた。
  • MPU6500(ジャイロ用とか)の加速度の値が極端になっていた
    • →変換するときに整数型で割ってしまったことで小数部分が消えてしまったから
  • エンコーダの片方が取れていない
    • →初期化してなかった
  • モータとエンコーダ用のTIMが同じものでやろうとしたができなかった
    • →またもやポリウレタン線で空中配線してモータのTIMを別のTIMに変更した
    • これがマイコンの脚に直接空中配線したのでかなり大変だった
  • 割り込みがうまくいっていないので修正した
  • バッテリー電圧がうまく測れない
    • バッテリー電圧を図るところがかなり苦戦した。バッテリー電圧が安定しないので、平均化して出すようにしていたのをやめてすぐ出せるようにしたら改善した。これはなぜうまくいくようになったのかよくわからなかった。
  • スピーカーでSTARWARSのOPのあの部分を演奏できるようにした(自己満)
12月
  • センサー値読み込みが一部うまくいかない
    • 値が一定になっている
      • →センサー値は平均化して取るようにしているのですが、センサー値個数をステッパーマウスの時の4つから5つに変えたのでプログラムも変わり、それに伴ってのバッファーの配列を増やしていなかった
    • 値が小さすぎる
      • →はんだ付けを改めてやり直したらしっかりとれるようになった
  • PCを一つに絞り、開発を効率化
    • 今までTeratermが使えるWindows PCをログ取りだけのために使っていたのですが、コード書く手段を全てそのPCにまとめた。Gitをコマンドプロンプトからちょっと使いこなせるようになった気がする
  • エンコーダの値がおかしい
    • 型の扱い方が違った
    • 時間の概念がコードの中になかったので、うまくプリントできていなかった。HAL_Delayとかを使って時間の要素を入れるとうまくいった。
    • ※(いまだに)にしてもパルス数とインクリメンタルエンコーダの特性、ギア比を考慮しても変な値が出ているような気がするので今後さらに検討が必要
  • FB制御とFF制御の違いを何となく理解して、FF制御用コードを書いたが台形加速をやらせようとすると暴走する
    • FB制御で台形加速やらせようとするも暴走が止まらない。
    • →最終的にはTIMの割り込みがうまくいっていなかった
    • →計算等を行う割り込みと同じ場所にモータのdutyを代入するコードを書いたら暴走は止まった。台形加速もどきができた。(12/10 走る30分前くらい)

以上です。ダラダラと書いてしまい、申し訳ないです。ログとして残しておきます。

 

にしても、こうやってみると、自己満要素で開発を自分で遅らせている愚かさがにじみ出ているので滑稽ですね(自虐)

 

研究と他の課外活動との兼ね合いもあるので、現実的なマイルストーン的には、今大会までにPID制御ができたところまでは行きたかったのですが、表面実装が慣れなかったり、ペリフェラルについての理解が不足していたり、ここ数年で形成された固定観念に苛まれたりして、かなり時間がかかったことでなかなか進みませんでした。DC初心者なのでもう少し計画に余裕を持って開発すべきでした。

とはいえ、もうどうしようもない!というほど現在の基板がやばいわけではないので、探索まではこの基板で何とかならないかなあと思ったり、たくさん調べたり、お勉強をしたことでだんだんと知識がついて成長したなあと思ったりしました。これを糧に今後も苦しみながら作っていきたい思います。

 

大雑把な今後の開発計画

  • 月 マウス予定(本業とマウス以外での活動)
  • 12月 PID制御、FF制御、探索(研究メガしんどい、他課外活動でお世話になった研究室の先輩への恩返し開発)
  • 1月 最短をとりあえず走らせてみたい、機械、回路の再発注(研究ギガしんどい、他課外活動でお世話になった研究室の先輩への恩返し開発)
  • 2月 再発注機体作成、ペリフェラル、探索、制御、(研究テラしんどい、他課外活動でお世話になった研究室の先輩への恩返し開発)

終わりに

大会運営をしてくださった皆様、そして、一緒に大会に出場した皆様、ありがとうございました!!来年の学生大会も無事に出場できたら嬉しいです。(来年度からは本業の拠点が変わるので、調整に苦労する未来が見える、、。)

最近思うのは、本業でやっている研究は当然ながら創造性があって面白いなあと思うのですが、決まりきった手法で物を作るということに楽しみを感じることに違和感が生じるようになってきました。もちろん、初心者はキットや先輩のやり方を一度は真似をして作ったほうが勉強になると思うので良いと思うのですが、慣れてきてしまうと新しいものを作りたくなってくるものなのかなと思ったりします。(もちろん初心者にとってはハードルは上がってしまうのですが)

我らが創造神の案件の方は、創造神のおっしゃる通り、陳腐になっているマイクロマウス競技に創造性を与えるものだと思うので、やってみたら面白いんじゃないかなぁと思っています。あくまで一意見です。

 

(最近別件でブログを書くことがあったので、前回の記事よりは読みやすくなったかな。。?)

 

次のブログは全日本大会後になると思います。読んでいただき、ありがとうございました。

全日本マイクロマウスの感想、反省、今後の展望

立て続けにすみません、R.K.です。

 

DCの設計について整理しながらブログを書くつもりで今書いているのですが、先に昨日の全日本マイクロマウスについての反省についての文面を書かないと変なので早急に書きます。

 

Twitterで書いてしまったものをそのまま移すのも読む価値を問われるので追加で書き残して見返した時に良かったと思えるようにしたいです。(真面目!)

 

昨日は、全日本マイクロマウス大会でした。

 

クラシックマウス競技で無事に「CuriousでPersevereなM」(僕が興味を持っているNASAの火星探査機の名前が由来です)が完走しました。タイムは1:11:655でした。所感を4点ほど。

 

所感

1.パス圧縮により最短走行できず、、

1走目で探索を無事に終えて、さあ2走目で最短走行だ!と思った矢先、Passがオーバーフローして、走り出さずに止まってしまいました。

 

一応、ブログを書く目的に沿う為に簡単に書きますが、

最短走行をする際は、探索した壁情報をもとにマウスにどういう動作(ex)直進、右or左スラローム(技としては大回り、斜めとかがあるそうですが僕は流石にそこまで手が回ってませんでした))をさせるのかをPass[n](n番目の動作というようなニュアンスでしょうか?)というもので指示をします。直進するときは、一般的に半区画(90 mm)進む分を1とするそう(人によるそう)なので、1区間(180 mm)で2という感じです。連続で直進ならその分だけ+2していきPass圧縮というものを行うそうです。

今回は、その直進の圧縮ができておらず、Pass[1]=2, Pass[2]=2というような感じで直進連続にも関わらず配列を余計に使っていました。配列としてはMAXが255にも関わらず、n=276と表示されていたので配列が不足してしまったようです。当然、4走目でも同じ動きをしていたので、「すみません、リタイアです。終わりたいです。」と言う感じで審査員に目を送りましたが、『まだ一走ありますよ😀』、という反応をされたので恥ずかしながら何回も探索をさせるという事態になりました。観てくださっていた皆さんには申し訳ないです。

と言いつつ、2回目の探索は(脱調かな?)失敗していたので再現性が完全に取れていたわけではないという観点では、有意義な走行ではあったと思っています。最後まで走らせてよかったです。

大会直前は畑対策、連続スラローム対策、階段対策等々、とにかく走り切ることに調整の重きを置いていたので、大きい迷路で長い経路を最短走行させたことがなかったためにマウスの問題として認識しておらず、起きてしまった問題だと思います。

 

2.当日にセンサーホルダーが外れてしまった

会場の光で調整がめちゃくちゃ大変(その前に当日の朝にセンサーを取り付けるセンサーホルダーが会場に来るまでの間に力を受けたらしく、外れていてセンサー値の大幅な調整を余儀なくされました。)でしたし、走行直前は、満身創痍氏の引っかかったところが気になっていました。それゆえ、最初完走できるか不安だったので、ひとまず探索でしっかり走りきれて直面していた課題はうまく対処できてよかったかなと思います。

 

3.大会当日のセンサー値の調整

調整用の台と競技本番用の台でセンサー値が変わりましたが、比較する時はとりあえず同じ条件(同じ場所(明るさが同じ)、同じバッテリー)にすべきかなと思いました。
本番用の迷路上で、指標とする値(壁制御の壁切れ判定用の差分値等)を調整したなら、別の場所で測定しても、そこをあまり変えるべきではないのかなと。

 

4.タイムを気にする際の既知区間加速の必要性

DCで早い段階でやっておきたいな〜と思ったこととしては、探索の特に既知区間のところはスピード上げてさっさと終わらすべきだなということです。オートスタートだった先輩も帰り探索でそれをしていれば時間内に5回の走行を終えることができ、別の賞をもらっていたことになっていただろうと審査員がおっしゃっていました。

 

Twitterでは書きませんでしたが、追加で、

5. 時々の超信地旋回の回転角度のずれ

若干、位置合わせ(尻当てと勝手に呼んでいます)のためにやる超信地旋回の回転角度がたまーに大きくなることがありました。(なので、超信地旋回の連続足立法では完走できなかったと思います)

これは、結局まだ解決できていませんが、原因として思っているのは、以下の2点です。

 

・台形加速の回転バージョンの割り込み計算時に直進用の台形加速の計算が被ってしまっている(フラグを立てて割り込み計算をするのですが、その計算に使った変数が初期化されずに次の計算に使われてしまったとかなのかな〜と思ったりもしましたが、同じシチュエーションでうまくいっている時もあるので、別にそんなことないはずです。)

・単純に脱調(タイヤの回転した角度か何かで次動く時の挙動が若干変わったのでは?)

 

検証をしてみて課題解決をして次の大会に生かします。(しろめ先輩はもうバグ追及に奮闘されています、さすがすぎる。)

 

終わりに

草の根大会が無くなっていたので、今大会が初出場でしたが、大会に出ることで、いろいろなマウスとお会いしたり、センサー値の絶妙な調整など、数多くの経験を得られました!大会運営をしてくださった皆様、応援に来てくださった皆様(Mice OB、OGの皆様も大勢いらっしゃいました)、そして、一緒に大会に出場した皆様、ありがとうございました!!来年も無事に出場できたら嬉しいです。(卒論発表の後だと思うので調整に苦労する未来が見える、、。)

 

ブログを調子に乗って長文を書いて、時間と労力を大量消費してしまったので次からはもっと手短に書きます。慣れないもので申し訳ないです。意識して1000字くらいにまとめられるようにします。

 

次からは念願のDCマウス設計について書ければ、と思います。

ブログを始めました。

初めまして。

 

昨年10月からマイクロマウスを始めたR.K.です。新参者ですが、よろしくお願いします。

 

ブログを書き始めた理由

 

一つ目。

マイクロマウス全日本大会2022を折にMiceとしては、ブログを書かなければならないとのことをレジェンドの皆さんから伺ったため。

 

二つ目。

ある意味でMiceでの1ブログが「コロナ禍で技術継承が、、」となっているどなたかの助けになるのでは?という暗示を先輩からいただいたため。

 

一つ目に関しては、一般的に面倒臭いなあと思われる文化かと思われますが、自分の作業や思考を整理するのはいいことだと思うので(真面目?)、頭の良い先輩方が考えた伝統なんだなあと思いました。(日記とか後から見返した時に役立った経験ありませんか?)

二つ目に関しては、2/19の大会後の打ち上げの席で、「人数少なすぎてMiceは廃部の危機にあったんだよ」という話に加えて、「〜のチームは上の代がいなくなるから次年度からやばそう」という話がありました。Miceが危機を乗り切ったのはしろめさんを始め、先輩方がマニュアルを作成したり、親身に教えてくれたりすることで、メンバー間で教え合ったりする雰囲気ができたためかなと思いました。もちろん、サークルの活動にメンバーが継続的に来ていたことも大事な要素だと思います。

 

一方で、その危機に直面しているチームに対して「僕たちができることは何か」を考えた時に以下の2点を思いつきました。

 

・交流会を開く(今度トコロさんが色々とMice外部の方と連絡をとって、やってくれるそうですが、僕は都合悪くいけなさそうです。)

・技術面の進捗情報をブログに残す(と言っても新参者なのでそれっぽいことしかかけません)

 

このうちの2点目で僕は僕なりに貢献したいなと思い、このブログを開設する運びとなりました。大袈裟に書いていますが、そんなに大した貢献ができるほど有効な情報は残せない、『そんなに堅苦しく書いても読みづらいわ!!』と思える、ので僕も気楽に書いていくつもりです。稚拙な文面で申し訳ありませんが、少しずつ更新していければ、と思います。

 

次はTwitterで先に書いてしまった、全日本マイクロマウスの反省点を書かなければ、、。